【ワイン】栄養の参考書ー貧血予防と美容効果
ワインは「果実」原料の「醸造酒」になります。
ワインなどの果実酒は、原料そのものに糖分が合まれているので、酵母を加えるだけでアルコールへと発酵させることができます。
「ぶどうを放置すればそのままワインになる」とも言えるため、他のお酒よりも歴史が古いのです。
赤ワインと白ワインの違いは、白ワインはぶどうをいきなり搾って果汁にしてしまい、それを発酵してワインにします。
それに対して、赤ワインは最初はぶどうを潰すだけで、果汁と一緒に皮も種も発酵してワインにします。
ぶどうの色素はご存知の通り皮に含まれます。
そしてぶどうの渋さ(タンニン)は種に含まれます。
つまり、赤ワインは皮と種を果汁と一緒に発酵する事で、液中に色素とタンニンが溶け出して、あの色と味になっているのです。
栄養
ワインのカロリーは、グラス一1杯あたり58kcal。
【赤ワインの栄養(100g)】
- 糖質(1.5グラム)
- 食物繊維(0グラム)
- たんぱく質(0.2グラム)
【白ワインの栄養(100g)】
- 糖質(2グラム)
- 食物繊維(0グラム)
- たんぱく質(0.1グラム)
豊富な栄養素
赤ワイン…ビタミン・ミネラルではクロムとモリブデンの成分が高い。
白ワイン…ビタミン・ミネラルでは鉄とマンガンの成分が高い。
体質・症状の相性
胃腸弱い…◎
消化不良…△
高血圧…△
血行不良…◎
微熱…△
冷え性…○
老人…○
小児…×
妊婦…×
西洋医学的効能(現代の研究より)
- 抗酸化・老化防止・抗ガン作用…ワインのポリフェノールには抗酸化・老化防止・抗ガンなどの働きがある。
- 血行をよくする作用…血行がよくなり、心臓病の発病率が低下するという現象が注目されている。また、ポリフェノールには活性酸素から細胞の酸化を防ぐなどの働きがあり、動脈硬化の防止などが期待されている。
- 貧血の予防作用…鉄分が含まれており、貧血を予防する働きがある。
東洋医学的効能
- 暖腰腎(ダンヨウジン)…腎を温め、腰痛を収める。
- 駐顔(チュウガン)…老化を防止する。
- 耐寒(タンカン)…寒さに耐える力をつける。
摂り方
大量の飲酒は健康によくないので、グラスで1〜2杯程度飲むとよいでしょう。
肝臓、糖尿病、高血圧、甲状腺機能亢進症の方は控えるようにしましょう。
ワインは料理によく使われるのは、胃腸にアルカリ性を示し、肉類・魚類は酸性を示すので一緒に摂るとバランスをとってくれるからです。
白身魚や赤身肉などの料理と一緒にすればお肉を柔らかくします。