【カカオ】栄養の参考書ー冷え解消と集中力アップ

カカオとチョコレートの違い

ココアもチョコレートも原材料となるのはどちらもカカオ豆です。

具体的に何が違うかというと、カカオを加工する工程と材料が違うんです。 

ココアは、カカオ豆からカカオマス(カカオの胚乳を発酵・乾燥・焙煎処理した加工品)を取り出し、そこからココアバターを抽出した残りでできています。

要するに、カカオマスの油分を取り除き、カカオマスの塊をパウダーになるまで粉砕したものが「ココアパウダー」というココアの粉です。

一方、チョコレートはカカオ豆からカカオマスを取り出し、そこにココアバターや砂糖、粉乳などを加えて固めた食べ物です。

ココア(調整していないココアパウダー)はカカオマスというひとつの材料からできたシンプルなものですが、チョコレートはカカオマスにいろんな材料を加えてはじめてできる食べ物なんです。

 

栄養

大さじ1杯あたり16kcal

【ココアの栄養(100g)】

  • 糖質(18.5g)
  • 食物繊維(23.9g)
  • たんぱく質(18.5g)

 

豊富な栄養素

ビタミン・ミネラルでは銅とマグネシウムの成分が高い。

 

体質・症状の相性

  • 胃腸弱い…△

  • 消化不良…△

  • 高血圧…×

  • 血行不良…○

  • 微熱…×

  • 冷え性…◎

  • 老人…△

  • 小児…△

  • 妊婦…△

 

西洋医学的効能(現代の研究より)

  • 老化防止作用…抗ストレスのパントテン酸が含まれ、抗老化効果を発揮する。
  • 精神安定作用…フェニルエチアミンを含み、抗うつ効果が注目されている。
  • 動脈硬化の予防作用…脂肪の含有量が10〜20%と少なく、繊維が豊富で血栓を予防するナイアシンの働きによってコレステロール低下効果がある。
  • 整腸作用…食物繊維リグニンが含まれ、便秘を改善しながらコレステロールを排出する。

 

東洋医学的効能

  • 強身(キョウシン)…体を丈夫にする。
  • 利尿…利尿作用がある。

 

摂り方

血圧が低い人は、毎朝少しココアを飲むと血圧を高め、気力を回復することができるでしょう。

ココアには、精神安定作用と集中力アップという効果もありますが、飲み過ぎるとかえって精神を不安定にさせてしまうため、気をつけましょう。

また、ココアにはカフェインも含まれています。

カフェインの身体への影響は個人差がありますが、はっきりとした上限値は定められていません。

妊婦、小児は控え目にしましょう。