【カキ】栄養の参考書ー肝機能の強化と免疫力の向上

栄養

・1個あたり(12kcal)

100gあたり

・糖質(4.7グラム)

・脂質(1.4グラム)

・たんぱく質(6.6グラム)

 

豊富な栄養素

●アミノ酸(タウリン、グリコーゲン、アラニン、グリシン)

●ミネラル(カルシウム、鉄分、亜鉛、マグネシウム、銅)

●ビタミンB群、ビタミンE

 

体質・症状の相性

  • 胃腸弱い…○

  • 消化不良…△

  • 高血圧…△

  • 血行不良…○

  • 微熱…○

  • 冷え性…△

  • 老人…○

  • 小児…○

  • 妊婦…○

 

西洋医学的効能(現代の研究より)

●胃・十二指腸潰瘍を回復する作用…カキの殻にはアルカリ性の炭酸カルシウムを含み、粘膜を収斂(収縮)して痛みを止め、胃酸を抑制する作用がある

●過汗症を回復する作用…臨床上、過汗症に効果がある

●免疫力向上の作用…カキの殻の水溶性成分は、免疫リンパ細胞のT細胞の増生を促し、免疫力を高める助けをする

●ガン予防の作用…カキの殻の水溶性成分は、ガン細胞を抑制する効果を示す

●脳血栓予防の作用…カキ多糖という成分は、血脂の降下作用や血行をよくする作用により血栓の形成を防ぐ

●肝機能を高める作用…カキ肉から抽出された成分には肝機能を回復する作用が確認された

 

 

東洋医学的効能

①肉

●美顔…冬季に肌を滋養して美顔効果がある

●補虚調気血(ホキョチョウキケツ)…血行をよくして、生理不順、生理痛を改善する

②殻

●重鎮安神(ジュウチンアンシン)…精神を安定させる

●潜陽滋陰(センヨウジイン)…陰分を滋養してのぼせを解消する

●軟堅散結(ナンケンサンケツ)…腫瘤を軟らかく小さくする

●収斂固渋(シュウレンコジュウ)…過汗症、寝汗、遺精に効果がある

 

摂り方

カキは「海のミルク」といわれるほど優れた栄養豊富な食品で、牛乳のようにバランスがよい食物です。旬の時期なら生食の大丈夫です。料理をする前はおろし大根や濃い塩水でサッと汚れを落として使いましょう。痔病の方はカキを食べると痔が誘発されやすいので控え目に。