運動は何をすればいい?
病院やクリニックに受診した時に、先生から「運動をして下さい」と言われた経験はあると思います。
では、どんな運動をどうすればいいのでしょうか。
そもそも運動って何?
運動というと、トレーニングやスポーツと連想されると思います。
そもそも運動とは「体を動かすこと」で、トレーニングやスポーツに加えて日常生活の活動も運動の範囲に入ります。
炊事や家事、買い物、通勤、仕事の外回りなどで体を動かすことも運動なのです。
しかし便利な世の中になるにつれて、体を動かす機会は減ってきています。
さらにコロナの影響もありリモートワークや宅配サービスの利用が増えて、ますます運動不足となります。
運動したほうが良いということは理解をしていても様々な理由(暑い、寒い、忙しいなど)により習慣化するのは難しいのが現状です。
運動の効果
運動をしたほうがいいとなんとなくわかっているとは思いますが、どのような効果があるのか。
●肉体的な効果
・健康的な体形の維持
・体力、筋力の維持および向上
・肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防
・加齢に伴う生活機能低下の予防
・心肺機能の向上により疲れにくくなる
・腰や膝の痛みの軽減
・血行促進により肩こり、冷え性の改善
・抵抗力を高める(風邪予防)
●精神的な効果
思いっきり走った後に、爽快感や達成感などとても良い気分になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
このように運動をすると精神面にも様々な良い影響を及ぼします。
・認知症の低減
・不定愁訴(原因がはっきりせず、なんとなく体調が悪い)の低減
・気分転換やストレス解消
どんな運動をしたらいいの?
軽い運動を30分、週2回行うと良いとされています。
しかし、いきなりウォーキングやランニングを始めることは難しいとは思います。
まずは、日常生活の活動を工夫することから始めましょう。
- エレベーターを使わず階段を使う
- 少しの距離であれば、車や自転車でなく歩く
- 買い物の際は駐車場では入口近くではなく遠くに停めて、歩く
- バス利用の際は最寄りのバス停でなく、一つ先のバス停まで歩く
- 電車やバスでは座らずに立つ
などなど少し行動を見直すことで、より多く体を動かすことができます。
無理をしないで自分にできることから考えてみると良いかもしれません。
そして、楽しく継続して行うことができる運動をみつけ、習慣化されることをおすすめします。