【味噌】栄養の参考書ー豊富なタンパク質で“畑の肉”

味噌とは

味噌は、大豆・麹・塩・種水(味噌の水分調整の為の水)を混合して発酵・熟成させたものです。

大きく分けて米味噌、麦味噌、豆味噌、調合味噌の4種類に分類することができます。

米味噌は米麹、麦味噌は麦麹を加えて、豆味噌は大豆のみを主原料としています。

その中でも、現在国内で生産されている80%が米味噌です。

 

栄養

  • 大さじ1杯(18g)39kcal
  • 小さじ1杯(6g)13kcal
  • カップ1杯(230g)499kcal

【味噌の栄養(100g)】

  • 糖質(32.3グラム)
  • 食物繊維(5.6グラム)
  • たんぱく質(9.7グラム)
 

 

豊富な栄養素

ビタミン・ミネラルではモリブデンとナトリウムの成分が高いです。

アミノ酸やビタミンなどが多量に生成され、栄養的に優れた味噌󠄀になります。

その他にも味噌󠄀には、炭水化物、脂質、灰分、マグネシウム、繊維質など、たくさんの栄養素が含まれています。

 

体質・症状の相性

  • 胃腸弱い…○

  • 消化不良…○

  • 高血圧…△

  • 血行不良…○

  • 微熱…○

  • 浮腫…△

  • 老人…○

  • 小児…○

  • 妊婦…△

 

西洋医学的効能(現代の研究より)

  • 動脈硬化・高血圧・心臓病の予防…味噌に含まれるリノール酸はコレステロール値を下げ、サポニンは抗酸化作用があり、老化防止に役立つ。
  • 骨粗鬆症の予防…イソフラボン、ビタミンE、カルシウムの協調的な作用により、骨を丈夫にする。

 

東洋医学的効能

  • 清熱解毒(セイネツゲドク)…体にこもった余分な熱を収め、毒を解消する。
  • 除煩(ジョハン)…ストレスを解消する。

 

摂り方

味噌煮などで使用する場合、味噌の菌を活用するために、できあがる直前に味噌を入れ、その後は沸騰させないようにしましょう。

味噌の菌は腸の中で出血を防ぐビタミンKを合成する働きがあるため、出血傾向を改善します。

保存方法は、味噌のおいしさを保つため、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保管しましょう。

味噌は冷凍庫に入れても凍りません。

少し固くなりますが、出してそのまま使えます。

開封後は味噌の表面の乾きと酸化を防止するため、ラップでぴったりとおおって空気に触れないようにしましょう。